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2010年8月12日 (木曜日)

私と、坂本九さん

26年前、札幌に「かまわぬ」という、日本的な、粋な居酒屋があった。

居酒屋というより、小料理店と言ったほうがいいかもしれない。

暖簾(のれん)をくぐると、石畳があらわれ、

3メートルくらいのその通路を通り抜けると、店内につながる。

10人ほど座れるカウンターが見え、

その奥は、障子で仕切られた小上がりへとつながる。

カウンターの向こうには、

笑天の歌丸師匠のように座る、接客上手な店長がいる。

その店長が、「加藤君、こちらのお客様に日本酒を」、

そんな感じで、従業員の私たちに指示を出す。

当時としては、おしゃれで、粋な小料理店、

そんな感じで、とても流行っていた。

ビートたけしなどの芸能人も、ちょくちょく顔を出していて、

いい店でバイトできたなぁと、ひそかに感激していた。

そうした来店者の中で、後(のち)の事故をきっかけに、

とても記憶に残ってしまった有名人の方がいた。

それは、坂本九さんだった。

1984年の6月だったと思う。

マネージャーらしき男性と、坂本九さんが来店し、

カウンターに座った。

店長が、坂本九さんを相手に、

北海道の地名を話題に、なんだか場を盛り上げていた。

「ああ、坂本九だ」

そう思いながら私は、奥のお客様の接客をしていたのだが、

なぜか、店長が私を呼び、

「坂本さんに、おしゃくを」 そう指示を受けた。

緊張して、なんだか、うまく、おしゃくをできなくて、

じょうずに、おしゃべりができなくて、

なんだか、モジモジしてた感があったのだが、

気さくで、やさしい坂本九さんは、

北海道の地名をネタに、私に、やさしく話しかけてくれた。

「いい人だなぁ」 そんな印象だった。

だが、その1年後、

あの悲惨な航空機事故の犠牲者のひとりとなってしまった。

毎年、8月12日になると、それを思い出してしまう。

酪農ブログ酪農応援隊

RCO ライズコンサルティングオフィス 加藤隆

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